タイムスリップ

私はタイムスリップをした事がある。まあ、ただ寝ぼけていただけなんだけど。

社会人になって休日お昼寝をしていた時、ふと目覚めた。私は中間テストの勉強をしないといけないと思った。窓から曇り空が見えて、時計は14時、中間テストで早く帰ってきて、制服のままベッドで寝ていたあの日に戻った。そして、気づく。あれ?でも、中学を卒業して、高校に行って、大学行って社会人になんたんだった。と思い出した。とても奇妙な感覚だった。でも、あの感覚をもう一度味わいたくて、たまに半端な時間にお昼寝をする。

坂田靖子

坂田靖子さんというマンガ家の「春の磯」というマンガがあるんだけど、これを私は気に入ってて夜寝る前に読んだりしている。坂田靖子さんの絵柄は、とても簡素な線で描かれている。文字量も簡素。「春の磯」のあらすじは、簡単に言うと、貧しい漁師の娘さんがハマグリの夢に包まれて、そこで出会った男の人と夫婦になって子供、孫に恵まれてとしてたけど、ついに夫にこれ夢なんかな?と聞いて素性を明かしたら、現実に戻ってしまって〜というお話。私はこの夢から覚めて、「不思議な夢だったわ」という海女さんの横顔のシーンが凄く好きで何度と読み返してる。なんかね、現実に戻った娘さんは、昆布干したり、網を繕ったり、テキパキ働くの。夢を恨めしく思ったり、惨めとも思ったりしないで。機嫌良く働くの。でも、ふっとね「不思議な夢だったわ」って、懐かしく、可笑しく、少し寂しく思ってる横顔がね、簡素な絵柄に表れてて、不思議とね。テキパキ働く中にふっと、夢をみるというか。そういう、なんてゆうかなー美しさがあるマンガなんだよね。最後はハッピーエンドで、本当素敵なマンガだよ。

そういえば

そういえば、昔アメトーークで千鳥が出た時(まだ東京では売れてない頃)ノブさんがツッコミで「網走みたいな顔」って言って全然受けなくて〜っていうくだりがあったんだけど、数年後にアメトーークに再度出て、「懲役100年みたいな顔」って言ってめちゃくちゃウケてて、もう凄い感動した。うまくマイナーチェンジをしていった所と、もう一度同じ場で同じ趣旨のツッコミでのリベンジ。きっと、あれで感動した人沢山いたよね。いや凄いよあれ。

人の幸せを喜ぶ

人の幸せを共に喜ぶという事を、出来た試しがなかった。ふーんという気持ちだけ。特に何の感慨も湧かなかった。口にはする。嬉しいと。でも正直、何も思わない。そういう人なんだなと自分で思っていた。ただ、今回初めて喜んだ。友人が10年以上した努力が結実したのを目の当たりにして、泣いて喜んだ。自分の事のように喜んだ。その日からずっと私はその嬉しい気持ちを維持してる。人の喜びを宝物のように感じる事ってほんとにあるんだなと思った。いや、本当に嬉しい。